一昨日 萩ゴボウの産地交流会に行ってきました。
「萩ゴボウ」は、萩地域で伝統的に栽培されてきた在来種。
おととしから、「木になるプロジェクト」という企画の一環として
在来伝統野菜の普及を目指して栽培に力を入れるようになりました。
生産者と地元飲食店の人間で意見交換をしながら、消費者に様々な
形でPRしています。
今回は、その人と人、人ともの、のつながりをさらに深めるために
実際に現地で、生産者の方とお会いしていろいろとお話を伺うことが
できました。
「萩ごぼう」は、香りがよく、甘みが強い味わいのある品種。一般の
ゴボウとの違いをもっとはっきりとPRするなり、小ぶりな形を生かすなり
色々な方法があると思いました。
ラ・セイバでは、ポタージュにしたり、ピュレをソースにしたりしてきました。
今回、直接現地を伺うことでもっとも驚いたのが、伝統野菜にふさわしく
「萩ゴボウ」の種は、むかしから代々、種採りをして受け継がれたものなのだ
そうです。
自家採種や、在来種の貴重さというものは、以前のブログでも少し触れましたが、
まさにこんな身近に「種」を守るということを当たり前にやっている農家さんに
出合えて、感激しました。
かつての農家では、日本中当たり前に行われていたらしい「種採り」。
消費者や、流通、生産効率を重要視するあまり、操作された種ばかりが出回り、
本来の気候風土が育んだ、風土ならではの種がどんどんなっくなっていく。
種がなくなる、ということは、それができなくなる、ということ。
それっておおごとじゃないですか?
少なくとも「萩ゴボウ」や、木になるプロジェクトで扱っている品種というのは、
県の農業機関を頼るか、自家採取を続けるかしなければ、確実に無くなっていくの
でしょう。
種にまつわる詳しい話は、より専門的な情報を調べて頂きたいと思いますが、
感覚として、
種がなくなる
ことの、怖さというか、まずさ、というのを皆さんにも感じてもらえたらと思いまし
た。
もし可能であれば、木になるプロジェクトさんと生産者さんと「種採り」ワーク
ショップ
とかできたら良いな、と思いました。
生産者の幸坂さん、木になるプロジェクトの皆様、参加された飲食関係の皆様、
ありがとうございましたー。
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