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What's La Ceiba? -初心忘れるべからづ-

満開の桜はいつもより早く訪れ あっという間に4月 新年度

La Ceibaは間もなく丸5年。

しかしながら、はじめて来てくださるお客様ももちろんいらっしゃいます。

そんなお客様から今日聴かれたのが、「La Ceibaってどんな意味なんですか?」というもの。

5年経って、一度くらいはこの名前の意味・店の名前としての由来を触れたことがあったかなかったか。もしあったとしても過去のブログでいまさらそこまで見返す人もそうそういないであろう。ということで、改めてその名前の意味・店の名前としての由来をここに記しておこう。(いつもと違う文体だ!)

La_ceiba_tree

そう、La Ceiba(ラ・セイバ)とは写真にあるように、木の名前。

インドネシア・アフリカ・中南米など亜熱帯・熱帯に生える大きな木。日本語では「パンヤノキ」という名前。

そして、僕とのLa Ceibaの出会いは、南米エクアドル in 2000。

結論から言うと、この木との出会いが僕の「生き方」に大きなきっかけを与えてくれたから、「初心を忘れるべからづ」の戒めと、「感謝」の気持ちを込めて、名前を借りているのである。

***

学生だった自分は、卒業のためになんとなく選んだゼミで、卒業するために必要な単位を得るために、校外実習をうけなければならなかった。

例年カナダのハイダグアイを訪れネイティブアメリカンの暮らし・文化から現代に有意義な「生き方」「哲学」を学ぶような実習を行っていたゼミだったが、なぜか僕の代から南米エクアドルに。ゼミの担当だった辻信一先生のその時のフィールドが、そこだった。(後から聞いたが、実際学生20名を引き連れていくにはそれなりの決心が要ったそうだが、、、)

つまりなんとなく行ったのだ。地球の裏側、南米直下。アマゾンとアンデス山脈と太平洋の国。経済的には豊かではない部類に入るが、文化と生態系、自然資源の豊かで多様な国、エクアドルへ。3週間。(その1年後には、一人で勝手に1カ月行ってみた)

「環境と文化人類学」がテーマだったゼミの実習として、さまざまな環境問題への取り組みを見て回るツアー。 

外国企業による資源開発が引き起こした小さな村の鉱毒問題とそれからの脱却と自立への道。観光都市から環境都市宣言により、さらに人を引き付ける街へと変貌しようと努力する人々。放課後に「エコ・ペーパー」を作り遊ぶ子供たち。馬で通う「環境小学校」。森林を破壊せずコーヒーを栽培する有機・森林栽培の村。アマゾンのピラニア釣りやピンクドルフィンとのスウィムが楽しめるエコツーリズム。

世界に組み込まれることによって、降りかかった環境問題に、前向きに取り組み市民活動。

海や山は好きだったけれど、「環境問題」と言われるとどこかよそごとにしか捉えられていなかった当時の自分は、日本の大企業が、エクアドルの山奥で鉱山開発し、鉱毒被害をもたらしたという事実とその現場を見聞し、大きなショックを受けた。

こんな遠くの場所の罪のない人たちが、どこかの誰かのせいで、何かのせいで苦しむ。(出会った人々はみんな陽気で、前向きで、笑顔が素敵な人ばかりだったけれど)

これは、自分も「暮らし方」を見直し、ちゃんと「生きなくてはならんな」と思ったのだ。

以来、負荷の少ない、犠牲を伴わない、希望のある「生き方」を少しずつできることから続けてきた。

同時に、今も傷つけ、奪いながら進む社会にも生きていかなくてはならない。その中で、自分が思う、生き方を貫けるように仕事を選んできた。

そして、個人的な夢といつしかなっていた「お店」。

「お店」を持つことの意味は、エクアドルで気がつかせてくれたことを、少しでも多くの人に広げ、きっかけとなること。

とにもかくにも、今このお店に立って、5年という歳月を重ねられたのも、エクアドルを訪れたことのおかげなのである。そして、その後の日々で、たくさんの出会いがあり、たくさんの教えを受けられたのも、きっかけとしてエクアドル訪問は間違いなく、人生で数多くあるわけではない、ターニングポイントの一つだったのだ。

そんなわけで、勝手に、エクアドル・ラ・セイバの木との出会いを自分にとって大きなことととらえ、感謝するとともに、お店の名前に拝借させてもらったのだ。

写真にあるように、とても大きな木。バランス良く茂る枝。乾いた大地にも負けず、むしろその乾きに自分の体(生き方)を合わせながら進化した植物。

出会った地元の人々は、見守ってくれる母のようだと、「La」をつけて女性形にして名を呼ぶ。

Ceiba_pentandra_003889

とにもかくにも、話せばもっと長くなるような名前なのだ。

エクアドルでの日々は今でも鮮明に思い出すことができる。色々と面白いエピソードがあるけれど、それはまた別のお話し。。。

Laceiba

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